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HISTORY
2017

2017年度の全勉強会の記録です。

 

Session abstract

・日時:2017年7月19日(水)18:00-19:30

・会場:東京医科歯科大学湯島キャンパス1号館4階歯学部演習室1,2

・主催・運営:嶋津、石田、中井、渡辺、額賀

今回の勉強会では、多職種連携に必要な能力と各職種の役割を学び、症例をもとにそれを検討しました。M2の試験が近いなど、参加者は少なめになってしまいましたが、その分濃い話し合いができました。

​まず冒頭では、多職種連携の必要性について、様々な医療者へのアンケートの分析結果をもとに話がありました。職種によりお互いにいだく感情はまちまちで、連携への抵抗感や相互理解の欠如が原因で多職種連携がうまくいっていない現状がわかりました。

続いて、「医療保健福祉分野における多職種連携コンピテンシー」の理念と内容についての話がありました。権威勾配の防止を念頭に、「患者・家族など中心」、「適切な職種間コミュニケーション」の重要性が語られました。実際に各自に与えられた断片的な情報をもとに口頭だけで地図を描くワークもやりました。

このコンピテンシーには「多職種を理解する」というのも含まれています。そこで、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、ソーシャルワーカーという10個の職種を取り上げて、職種の特徴と強みの解説がありました。これらがまとめられた「重要職種リスト」も配られました。

次に、ここまでの内容を踏まえて症例の検討を行いました。症例は脳出血で後遺症が残る患者さんについて、どのようなサポートができるか順を追って考えるというものでした。1つの職種では担いえない各職種の強みについて活発に意見交換ができ、すべての職種が積極的に関わることの必要性について学ぶことができました。

最後に、脳出血の後遺症を抱えた患者の社会復帰を多職種連携により支援する動画を閲覧しました。この勉強会で出てきた各職種が実際に働く姿をみることで理解を深めると同時に、ファミリーミーティングの様子をみて家族の考えを中心に据えた多職種連携のありかたを改めて考えることができました。この動画は、https://www.youtube.com/watch?v=2lMtwbj5TTc をもとに主催者が編集したものです。

Take home message

・多職種連携においては、患者・家族を中心に目標を設定することが重要。

・職種間のお互いのことを理解して各々の強みを生かすコミュニケーションをとろう!

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