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HISTORY
2017

2017年度の全勉強会の記録です。

 

Session abstract

日時:2017年 12月6日(水) 18:00~19:15

会場:東京医科歯科大学湯島キャンパス1号館6階歯学部演習室2

主催・運営:石田、松田、吉田、阿部、飯村、岩田、古野

 

<概要>

今回は、東洋医学や漢方治療がどのようなものなのかということを具体例や歴史、西洋医学との比較で考え、東洋医学とプライマリケアの親和性について考察していきました。

なかなか触れる機会の少ない東洋医学について知るきっかけになることを狙いとしています。

 

今回のプレゼンテーションは①東洋医学の概要、②東洋医学の現状、③漢方治療のメリット、④東洋医学とプライマリケアの親和性、⑤東洋医学の課題と将来性

という構成で、③と④の間に簡単な症例ベースのグループワークを行いました。

 

まず、導入として東洋医学と西洋医学の違いや、四診という特有の診察方法についてなどの紹介がありました。それから、東洋医学が日本に普及してきた歴史、それを踏まえての現代の医療における東洋医学の現状についての説明がありました。西洋医学中心の現代において、東洋医学に対するニーズがどのように変化してきたのかがわかりました。

 

導入を踏まえ、漢方治療にはどのようなメリットがあるか、プライマリケアと東洋医学にはどのような親和性があるかという話題に移りました。漢方のメリットはコスト面、多剤服用を改善することができる点など何点か存在し、プライマリケアに取り入れやすい側面を持っています。また、プライマリケアでは患者さん個人の背景を把握し、総合的に治療することが基本ですが、これは人間の体を一つの系として捉え、その調和をとることを治療とする東洋医学と一定の親和性があります。

 

以上のことをより実感するために、いくつか症例を用意して、症例ごとの問題点をどのように解決するかをグループごとにディスカッションしました。さまざまな症状やその他の問題を抱えた患者さんに対しどのような処置をすればよいのかについて話し合いました。

 

最後に、東洋医学の抱える課題についてEBMとの対立という観点から考え、それを踏まえたうえで、西洋医学との併用を行うことでさらなる応用の可能性があることを学びました。

少人数・短時間のこじんまりとした勉強会となりましたが、本勉強会が東洋医学というジャンルの入り口になれたら幸いです。

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